美味しんぼ「批判受け止める」 編集部が最新号で見解

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美味しんぼ「批判受け止める」 編集部が最新号で見解 - 47NEWS(よんななニュース)

記事要約
 東京電力福島第1原発事故による健康影響の描写が議論を呼んだ漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の最新号が、「批判を真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直す」とする編集部の見解を掲載していることが16日、分かった。

疑問
 福島原発の真実を漫画で伝えることに、問題はあるのか?

考え・主張
 「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の5月12日発売号では、主人公らとの会話の中で福島の井戸川前双葉町長が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いる」と指摘した上で「今の福島に住んではいけないと言いたい」と発言し、その描写が、福島の風評被害を助長させると、福島県知事をはじめ、多くの人たちが批評している。実際、被曝と鼻血が出ることは直接因果関係がないらしく、残留放射性物質や低線量被ばくの影響についてあらためて問題提起するために作品を掲載したと週刊ビッグコミックスピリッツ編集部は説明した。
 確かに福島について考え直させるのは大切なことではあるが、福島全体の評判を落としかねない行為なので、週刊ビッグコミックスピリッツ編集部と「美味しんぼ」作者の雁屋哲氏には、今回の批判と意見を真摯に受けとめ、今後の誌面作りに生かすよう考えていただきたいと思う。

その他
 特になし。